【メタバース設計】cluster（クラスター）でワールドを作る方法を完全ガイド

「cluster（クラスター）でワールドを作ってみたい」と思ったことはありませんか？clusterでは無料で自分のワールドを作れます。ワールドデザインはもちろん、アイテムの作成なども可能です。

当記事では、cluster（クラスター）でワールドを作る方法を解説しています。clusterでのワールド作成に興味がある方、これからワールドを作成する計画のある方々に向けて有益な情報となれば幸いです。

cluster（クラスター）

cluster（クラスター）は仮想現実世界でコミュニケーションを行えるメタバース※プラットフォームです。

ユーザーはアバターと呼ばれる自分の分身を操作して、メタバースで活動をしていきます。clusterではメタバースを独自に「ワールド」と呼んでいます。

特徴

• 無料で始められるメタバースサービス
• 独自のワールドが作れる
• ゲーム内イベントで収益化可能

cluster（クラスター）は無料で始めることができます。ブロックチェーンを用いていないので、ガス代と呼ばれるネットワーク使用料も発生しません。

ユーザーは様々なワールドに入って世界中の人たちとコミュニケーションをとることができます。中にはワールドエントリーに課金システムを設定しているところがあります。逆を言えば、ワールドのエントリー料やイベント参加料などで収益化も可能です。

ユーザー/クリエイター

ユーザーとしてワールドを使用する以外に、クリエイターとしてワールドを作成することができます。ワールドはPCの他、スマホアプリでも作成は可能です。

ユーザー/クリエイターとして使用するアカウントは同じです。また、スマホでアカウント登録をした方も同じアカウントでワールド作成ができます。

注意点

clusterはメタバースプロジェクトですが、暗号資産やブロックチェーン技術を使っていません。ワールド内で使用する通貨（クラスターコイン）は課金ポイントのようなものとなります。ワールド外への持ち出し、ウォレット/CEXへの送金はできません。ワールド内アセット（アイテムやアバター）なども同様にNFTではありません。

cluster（クラスター）を始める

まずは、clusterでアカウント登録を済ませましょう。

アカウント登録はTwitter/Facebook/Google/Appleアカウントが必要になります。SNSを使っていない方は、事前に準備しておきましょう。

また、スマホでもアカウント作成を進めることができます。

公式サイトでアカウント作成

公式サイトへアクセスして下さい。

cluster公式サイト：https://cluster.mu/

任意のSNSでアカウント作成を開始します。

ユーザーIDと表示名の入力を求められます。後に変更できますので、悩まないで大丈夫です。

アカウント作成は以上となります。

アカウント作成後にメールアドレス認証を済ませておきましょう。ワールドを作成するために必要なプロセスとなります。

ログイン

アプリを起動させてログインします。

アカウント作成時のSNSを使用して下さい。

アプリダウンロード/インストール

次に、アプリをダウンロードします。

メニューバーから「ダウンロード」をクリックします。Windows、Macアプリ共にダウンロード可能です。

スマホだけでワールド活動やワールド作成をするという方は、スマホアプリをダウンロードして下さい。

アバター作成※任意

アバターは独自にカスタマイズできます。

各ボディパーツごとに設定できますので、色々試してください。

既存キャラクターを使用しても問題ありません。

メタバース作成開始

2021年まではワールド作成でUnity※などのゲーム開発プラットフォームが必要でした。コード入力知識がないユーザーにとっては敷居の高い作業だったと言えます。

しかし、2022年にclusterアプリ上でワールドクラフトという機能が実装されました。ユーザーはコーディング知識がなくとも直感的にワールドを作成することが可能になりました。

当記事では「ワールドクラフトでのワールド作成方法」、「スマホでのワールド作成方法」、「Unity、Creator Kitを使ったワールド作成方法」を解説します。

ワールドクラフトでワールドを作る※PC版

ワールドクラフト機能を使えば、誰でも簡単に数分程度でワールドを作って公開できます。clusterをインストールしている方であれば、特に何か準備する必要はありません。

アプリ起動

まずは、clusterアプリを起動させましょう。ブラウザからではワールド作成はできません。

ワールドクラフト起動

メニューからワールドクラフトを選択し、「ワールドを作る」をクリックして下さい。

ワールド名設定

テンプレートを選択してワールド名を設定します。

「スタート」をクリックして下さい。

ワールドを作成

画面下にラインナップされているのがアセット作成ツールです。いくつか選択してワールドをカスタマイズしてみましょう。

一番右側のバッグにイスやゴミ箱など、いろんなアセットが入っています。

アセットを購入する※任意

ストアで購入したアセットを自分のワールドへ配置させることができます。クラスターコインを支払って入手して下さい。

ストア利用は任意です。パッケージ販売もあるので、覗いてみて下さい。

ワールド公開

概ね自分の世界観が作れたら、ワールドを公開してみましょう。他ユーザーもアクセスできる状態にします。

メニュー画面をクリックすると、右側にアカウントウィンドウが表示されます。そこから「ワールドを投稿」をクリックして下さい。

ワールドのカテゴリーを選択して、もう一度「ワールドを投稿」をクリックします。

自分のワールドへ行く

マイワールドから自分の作ったワールドを選択します。次に「遊びに行く」をクリックして下さい。自分の作ったワールドに入ることができます。

スマホでワールドを作る

スマホでもワールドクラフトが利用できます。PCとの大きな違いはありません。PCでのワールド作成プロセスを参考に進めて下さい。

スマホ版は、左下の丸いコントローラーでアバターを簡単に動かせます。操作性は、PCより上かも知れません。やってみると非常に簡単です。

外で作業する際は、インターネットをしっかり利用できる場所を選びましょう。

UnityとCluster Creator Kitでワールドを作る

UnityとCluster Creator Kitを使えば、より複雑なワールドを作成できるようになります。こちらはPCでの作業となります。スマホでの利用はできません。

ここでは、UnityとCluster Creator Kitでワールドを作る方法を解説していきます。

Unity Hubをインストール

まずはUnity公式サイトへアクセスして、Unity Hubをダウンロード/インストールします。Unity HubはUnityプロジェクトとインストールを管理するソリューションツールです。

Unity公式サイト：https://unity.com/ja/download

Unityインストール

次に、Creator Kitに対応したバージョンのUnityをUnity Hubにインストールします。Unityサイトのアーカイブにアクセスして下さい。そこで対応済みのUnity Hubをクリックします。

Unity Hubが起動するとインストールモジュールが表示されます。使用しているOSのモジュールを選択してください。

対応バージョン：Unity 2021.3.4f1

Unityダウンロードアーカイブ：https://unity.com/releases/editor/archive

Creator Kitパッケージのダウンロード

UnityのPackage Managerを使って「Creator Kit」をインストールしていきます。

Unityで新規プロジェクトを開きます。新規プロジェクトの設定は「3D」です。

UnityメニューからEdit⇒Project Settingsを選択します。Pacage ManagerからScoped Registriesを立ち上げ、レジストリの追加をして下さい。設定は以下の通りです。

Name：Cluster

URL：https://registry.npmjs.com/

Scope：mu.cluster

入力が終わったら、セッティングを保存します。

次に、Unityのメニューをクリックして下さい。 Window ⇒ Package Manager から「Packages」を選択します。PackagesからMy Registriesを選びます。

リスト内からCluster, Inc. ⇒ Cluster Creator Kitを選んでインストールして下さい。

最後にメニュー⇒Edit⇒Project Settingsで項目と値を下記の通り設定して下さい。

項目：Player > Other Settings > Rendering > Color Space

値：Linear

以上でCluster Creator Kitのインストールは完了です。

テンプレートワールドのインストール

テンプレート名	概要
ミュージック	音楽系ワールド作成に利用できます。
アスレチック	各種アトラクションがセットになっています。
プログレッション	ロールプレイング系のテンプレートです。
シューター	シューティング系のテンプレートです。
乗り物	乗り物系ワールド作成に使えます。

テンプレートを利用してワールドを作る/カスタマイズした方が効率的です。

まずは、プロジェクトに導入されているテンプレートを活用してみましょう。Cluster Creator Kit v1.15.0以降のバージョンであれば、プロジェクトに自動導入されます。

上記表は一例です。様々なテンプレートがあるので、試してみましょう。

Github Clusterテンプレート：https://github.com/ClusterVR/ClusterCreatorKitTemplate

ワールドカスタマイズ

ワールド風景や土地の設定、家やアイテムなどアセットを自分好みにカスタマイズしていきましょう。

他にもトリガー設定やギミック、オペレーションが設定できます。トリガーのセーブ機能などはロールプレイングワールドを作る際は設定してみましょう。

ワールドアップロード

Unityからワールドをアップロードするために、公式サイトからAPIアクセストークンを入手する必要があります。あらかじめ、clusterへログインをしておきましょう。

最初に、Unityからアップロードしたいワールドを立ち上げます。

メニューからClusterを選択して「ワールドアップロード」をクリックします。

次に「Webでトークンを発行」をクリックして下さい。公式サイトのAPIアクセストークンページが開きます。「トークン作成」をクリックして、作られたトークンをコピーします。

Unityの「ワールドアップロード」でトークンをペーストします。「このトークンを使用」を選択するとUnityとclusterがリンクします。

「ワールドアップロード」からワールド⇒新規作成を選択して新しいワールドを追加します。新規ワールドで「‘ワールド名’としてアップロードする」を選択して下さい。次に「アップロード」をクリックします。

以上でワールドのアップロードは完了です。

ワールド公開

ワールド公開はブラウザでできます。「マイコンテンツ」から新規ワールドを選択してください。問題なければ「公開する」をクリックしましょう。

まとめ

cluster（クラスター）はワールドクラフトの実装によって、誰でも簡単に時間をかけずにワールド作成ができるようになりました。スマホでもワールド作成が簡単にできることから、プログラミングやコンポ―ネット設定が面倒という方にも支持されるのではないでしょうか？

以上、cluster（クラスター）でワールドを作る方法を解説させて頂きました。clusterでのワールド作成に興味がある方、これからワールドを作成する計画のある方々に向けて有益な情報となれば幸いです。

Clusterに関するおすすめ書籍

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amzn.to

Clusterに関する本はまだそんなにないわ！